RESEARCH AND DEVELOPMENT
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先端技術研究所基幹技術開発課 主事※
S.T
島根大学
生物資源科学部 生命工学科
※取材当時
もともと私は学部卒での就職で、研究開発に携われる仕事を希望していました。当時、研究開発職というと、「大学院修士以上」を条件とする化学メーカーが多かったのですが、フジミは当時から学部卒、大学院卒等、学歴を問わずに研究開発に関心の高い学生の採用に積極的でした。最先端技術の詰まった製品を開発し、グローバル市場に供給する上で、学部、大学院問わず、研究開発への志を持って、新しい発想ができる人材を求めていたのだと思います。
私の所属する先端技術研究所では、フジミが持つ基盤技術の更なる深耕・拡張と、それら技術を活かした新規事業の創出を目指しており、5~10年後のフジミの新たな柱となる技術を開発できるよう、ナノ~サブミクロンサイズの微粒子を扱いながら、日々研究開発を重ねています。テーマによっては、1人で黙々と作業をすることもありますが、同部署や社内他部門はもちろん、社外の大学や他企業の技術者と連携した開発テーマもあり、様々な技術や考え方、新しい知識や知見との出会いが多く、研究者としてとてもやりがいを感じています。
また、研究開発にあたって、既存の論文や特許を調査し、開発方針やスケジュールを検討した上で、実際に自分で実験から検証までトータルで行います。新たな技術や発明に関する特許出願や、お客様や共同研究先との取引や契約に関する社内外の調整・交渉など、幅広く経験を積んでいます。
フジミは社員の育成にも力を入れていると感じます。社内の教育研修や技術勉強会はもちろん、社外のセミナーや研究会などにも業務として参加することが可能で、主体的な学びを重視する社風は、研究を志す人には本当に良い環境だと思います。私も技術者として視野を広げたいと考え、語学力の向上を目的に、海外トレーニー制度を利用し、約1年半アメリカの子会社に赴任しました。現地の研究開発部門には、日本語を母国語とする社員は私1人しかいない環境だったこともあり、国際感覚を養いながら、言葉の壁を超えて仕事ができる力を身につけることができたと実感しています。
これまでに研究開発の実務のみならず幅広い経験をしてきたことが、総合力となって、他の人には無い自分だけの強みになっていることを実感しています。今後は仕事を通じて学んだ化学を中心とした技術的知識、海外に赴任したことで得た国際感覚、また個人的に少しずつ勉強している経済等に関する知識の3つをさらにレベルアップさせ、総合的にバランスのとれた開発者・ビジネスパーソンになりたいと考えています。